医師が都市部(都会)の病院に転職する場合のメリット・デメリット

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地方で働く医師が、都市部(都会)の病院に転職するケースもたくさんあります。

転職理由は医師によりさまざまですが、都会への転職の魅力として一番に挙げられるのが、「求人数の多さ」です。

地方と比べてとにかく医療機関の数が多いため、自分の希望する労働条件に合った職場を選べますし、病院以外の職場に転職できる可能性もあります。

一方、給与は都会のほうが地方より低い場合が多いなど、いくつかのデメリットもありますので、自分が転職に求めるものをしっかり洗い出すことが大切です。

ここでは、医師が都市部の病院に転職する主なメリットとデメリットをご紹介していきます。

医師が都会の病院に転職するメリット

求人数が多い

上述したように、都会は求人数の多さが大きな魅力です。

たとえば平成27年のデータでは、歯科診療所を除く医療機関の総数が、東京都では13,592件、大阪府では8,873件と発表されています。

一方、国内でもっとも人口の少ない鳥取県や島根県の医療機関は、それぞれ1,000件にも満たない数です。

東北では、仙台を有する宮城県でも約1,800件、全国一面積の広い北海道でようやく3,000件を超える数となっています(いずれも平成27年10月1日時点での、歯科診療所を除いた集計値)。

こうしたデータを見ますと、大都市圏の医療機関数の多さが改めてわかります。その分、当然ながら求人数も多いため、希望に合った転職先が見つけやすい点が大きなメリットです。

また、都市部であればあるほど企業の数も多いため、産業医やメディカルドクターなどの、病院以外で働く仕事に就ける可能性も高くなります。

最新の医療に触れる機会が多い

都市部には大学病院をはじめ、病床数の多い医療機関がたくさんありますので、それだけ最先端の医療に触れる機会が増えます。

また、研修や勉強会にも参加しやすいですし、医師同士での集まりも多いため、何かと情報を得られるチャンスが多い点がメリットです。

専門分野に特化したスキルアップができる

医療機関の数が多い都市部では、特定の分野でのスキルアップやキャリアアップが期待できます。

地方は医師の絶対数が少ないため、さまざまな患者さんを一人で診察しなければいけないことも多いのですが、都会の大きな病院なら診療科目も細分化されていますし、医師数も多いので、自分の専門をじっくり深めることが可能です。

また、大都市の病院には全国から患者さんが集まってくるため、経験できる症例数も多く、充実した勉強ができます。

地方に比べて業務負担が少ない

全国どこでも医師は基本的に多忙ではありますが、都市部のほうがスタッフの数がそろっている場合が多いため、職場選びさえ間違えなければ無理のない勤務体制で働ける可能性は十分にあります。

特に、地方で激務に追われていた医師にとっては魅力を感じる部分かもしれません。

生活に便利

当然のことながら、都会は利便性の高さもメリットの一つです。

特に家族がいる医師は、子どもの教育環境を考えた上で、地方から都市部に転職することもあります。

医師が都会の病院に転職するデメリット

地方に比べて給与が低い

ほかの多くの職種と異なり、医師は地方より都会のほうが平均給与は低めです。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(平成28年)」を見ても、島根県の男性医師の平均年収がおよそ2,300万円であるのに対し、東京都では約1,749万円とかなりの開きがあります。

やはり地方のほうが深刻な医師不足に直面している分、好待遇を提示する医療機関が多いことがうかがえます。

ただし、こうした給与格差は、医師としての経験が長くなればなるほど縮まっていくのも事実です。特に経験年数が35年以上のベテランになると、むしろ都市部の年収のほうがわずかながら高くなるというデータもありますので、最終的にはそれほど違いはないといえそうです。

物価や不動産価格が高い

都市部は、地方と比べて商品や不動産の価格が高い点もデメリットです。特に東京23区は、物価や土地の値段が他と比べてもかなり高いことは間違いありません。

そのため、医師といえども大都市圏で大きな家に住むのはなかなか難しい、という現状があります。

自然が少ない(空気が悪い)

医師の中には、都会の空気の悪さや自然の少なさ、それによる子育てのしにくさなどを感じる方もいます。

こうした点に不満を感じる方は、地方のほうがストレスなく働けるかもしれません。

都市部への転職を成功させるためには?

医師が都会の病院に転職する場合の、主なメリットとデメリットをご紹介しました。

都市部の最大の魅力は、働き口が多く、自分の求める職場に出会える可能性が高いことです。また、最先端の医療に触れられる機会が多いことや、専門医として効率よく研鑽を積める点なども、都会ならではのメリットといえます。

一方、特に若いうちは地方と比べて給与が低い場合が多い、というデメリットがあります。とはいえ、給与に関しては選ぶ職場にもよりますし、経験年数が長くなるほどそうした格差は縮小してくるのも事実です。

都市部への転職を成功させるには、「数ある求人の中から、もっとも自分に合った職場をいかに探すか」が大きなポイントとなります。しかし地方に勤務している医師が、自分であちこち動いて転職活動をするのは、なかなか難しいものです。

そのような方は、医師転職の支援サイトに登録して、担当コンサルタントのサポートを受けることをおすすめします。

特に都市部の転職に強いサイトなら、多くの求人の中からユーザーの希望条件に合った職場をマッチングしてくれますし、非公開求人を紹介してもらえる可能性も高いです。

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