医師が診療所・クリニックに転職するメリット・デメリット

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クリニック(診療所)は、医師の転職先として人気の高い職場の一つです。

入院施設がない、もしくはあっても病床数が限られていますので、規模の大きな病院に比べると勤務負荷が少なく済みます。そのため、ワークライフバランスを重視した働き方を希望する医師に最適です。

一方、クリニックによって待遇の差が大きい、医療の最前線で働きたい医師にとってはやりがいを感じにくい、などのデメリットも考えられます。

ここでは、医師が診療所・クリニックに転職するメリットとデメリットをいくつかご紹介していきます。

医師がクリニックに転職するメリット

規則正しい生活を送れる

クリニック勤務は、病院勤務に比べて勤務時間が安定しやすい点が大きなメリットです。

特に病床のないクリニックなら、外来の診療時間が終わりしだい帰宅できますので、家庭のある医師でも無理なく働けます。

求人情報(常勤医)を見ても、多くは週5日(希望によって4日)で、平日は9:00~18:00前後、土曜日は午前中だけの勤務となっているクリニックがほとんどです。

ただし有床クリニックでは、当直やオンコール対応が必要になる場合があるため、勤務条件については事前にしっかりすり合わせておく必要があります。

安定した収入が得られる

クリニックの勤務医の収入は、意外と高めです。

経験年数などにもよりますが、常勤医(週5日の日勤)で年収1,200万円以上のところが多いですし、高いところでは1,800万円以上もらえるところもあります。

特に「院長候補」などの管理職での募集や、美容外科・美容皮膚科などの自由診療を行なうクリニックの年収は総じて高めです。

いずれにしても、大学病院の勤務医に比べると高い収入を得られることが多いでしょう。

重圧が少ない

ほとんどのクリニックは、地域の「かかりつけ医」として機能しているため、急性期医療を行なう大病院に比べると医師にかかる重圧は少なく済みます。

患者さんの生死にかかわる医療ではなく、慢性疾患の治療や、軽症・重症の振り分けなどが中心ですので、大病院勤務でバーンアウトしてしまった医師や、家庭と仕事を両立したい女性医師、高齢の医師などにも働きやすい点がメリットです。

総合診療医としてスキルアップできる

近年、専門医制度の整備が進められている日本ですが、一方で多角的な診療を行なう総合診療医のニーズも高まっているといわれます。

特に高齢者の多い地方では、さまざまな患者さんを診察できる総合診療医の存在はとても重要です。

その点、クリニックは病院ほど診療科が細分化されていないため、多くの症例に触れることで総合診療医としてのスキルをみがくことができます。

開院に必要なスキルを身につけられる

将来的な開業を視野に入れて、クリニックに転職する医師もいます。

クリニックは病院に比べて規模が小さい分、事務との距離が近いため、会計や税務、スタッフ管理などのノウハウを身につけるのに最適です。

特に雇われ院長として働く場合、リスクを負わずに実践的な経営スキルを習得できます。

医師がクリニックに転職するデメリット

クリニックによって、収入や待遇などが大きく異なる

クリニックは病院と比べて数が多い分、収入や待遇などは職場によってまちまちです。

たとえば同じ診療科で同じ勤務時間でも、クリニックによって年収が数百万円違うこともありますし、有床か無床かによって当直やオンコール対応の必要性も変わってきます。

希望条件に合ったクリニックに勤めるためにも、事前の十分なリサーチや、勤務条件の細かい確認などが必須です。

高度な医療に触れる機会が減る

外来業務が中心のクリニックでは、総合病院や大学病院などに比べて高度な医療や最新医療に接する機会が少ないため、臨床医療の最前線で活躍したい医師にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

スタッフとの相性が大きい

病院は働く人数が多い分、複雑な人間関係が存在しますが、クリニックでも同僚との相性は大切です。

むしろ人数が少ないからこそ、人間関係のよしあしが重要といえるかもしれません。

たとえば個人経営のクリニックの場合、院長との相性が良くないと何かと苦労することになります。また、ほかの医師との連携もうまくとる必要があるでしょう。

入職後に人間関係で悩みを抱えないためにも、事前に十分なリサーチをしておきたいところです。

クリニックへの転職を成功させるためには?

クリニックへの転職は、成功すればワークライフバランスをとりながら、安定した収入を得ることが可能です。

また、開業を目指している医師にとっても、経営スキルを学べる良いチャンスとなります。

ただし、クリニックは数が多いだけに、どこを選ぶかによって収入や人間関係などが大きく変わってくる点も特徴です。

そこで、クリニックへの転職を成功させるためには、何はなくとも事前の十分な情報収集が必要となります。

とはいえ、ただでさえ多忙な医師が、知らないクリニックのリサーチを入念に行なうのは現実的に難しいため、医師の転職支援サイトを活用するのがおすすめです。

医師の転職支援サイトでは、個々の希望条件に合った職場をマッチングしてくれるだけではなく、気になる職場の実際の雰囲気や働きやすさなどについても調査してくれます。

また、最終的に決まった勤務条件については書面でかわすことになっていますので、入職後のトラブルを防げる点もメリットです。

また、条件のいいクリニックの募集はほとんどが非公開求人として取り扱われるため、自分で探すより、非公開求人の数が多い転職支援サイトを活用したほうが、良い職場に出会える確率はアップします。

クリニックへの転職を希望している方は、ぜひ実績の豊富な転職支援サイトに登録することから始めてみてください。

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