医師が老人内科に転職するメリット・デメリット

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外来

老人内科(老年内科)とは、高齢者の診療を専門に行なう内科です。高齢化社会が進む今、非常にニーズの高まっている診療科となっています。

老年内科は、認知症や骨粗しょう症、動脈硬化症などの高齢者に多い病気の診断・治療に強いほか、高齢者の総合的な診療も得意とします。

高齢になると、「病気」と「老い」の区別がつきにくかったり、複数の持病を持っていたりするなど、ほかの世代とは体の状態が異なるため、高齢者に適した専門の診療が必要です。

老人内科は、総合病院や療養型病院、介護老人保健施設などの中に入っているほか、最近は一般内科とともに標榜するクリニックも増えています。特に訪問診療を行なうクリニックが急増中です。

そんな老人内科に医師が転職するメリットとデメリットをご紹介していきます。

医師が老人内科に転職するメリット

総合診療医としてのスキルアップができる

高齢になると複数の病気を併せ持つ人が多くなります。さらに、症状が出ていても病気からくるものなのか、加齢からくるものなのかの判断も難しいところです。

老人内科では一つの病気にとらわれず、患者さんを見ながら総合的な診療を行ないますので、高齢者専門のジェネラリストとしてスキルアップできる点が魅力の一つです。

もちろん、これまでの経験や専門も生かすことができます。

ワークライフバランスをとりやすい

職場にもよりますが、老人内科は基本的に認知症や生活習慣病などの診療を中心に行なうため、救急対応が必要になることはまれです。

特に、外来専門のクリニックや療養型病院、介護老人保健施設では当直・オンコール待機のないところが多いため、オンとオフをしっかり切り替えながら働けます。

そのため、年配の医師や育児中の医師などにも最適です。

これまでの診療経験を生かせる

老年内科で求められるスキルは職場によっても異なりますが、内科を基本として、さまざまな専門スキルを生かせる可能性があります。

循環器内科や糖尿病内科、消化器内科などはもちろんのこと、認知症の患者さんが多いため精神科の医師も重宝されますし、神経内科の診療スキルも歓迎されます。

また、IVHやPEG、人工呼吸器などの管理スキルも大いに生かすことが可能です。

医師が老人内科に転職するデメリット

職場によっては当直やオンコール待機のあるところも

老人内科の勤務条件は、職場によってかなり違いがみられます。

上述したように、外来専門のクリニックや療養型病院などでは当直・オンコール待機のないところが多いのですが、在宅医療を行なうクリニックではオンコール待機が必須のところも少なくありません。

また、どこまで対応できるかによって収入にも差が出てきます。

ただし、最近は非常勤医によるオンコール体制を整えている医療機関も増えていますので、希望条件に合った職場を探すことが大切です。

施設によっては求人数が少ない

老人内科で特に求人数が多いのは、在宅医療部門のあるクリニックです。最近は訪問診療のネットワークが広がっていることから、医師は引く手あまたの状態となっています。

一方、療養型病院や介護老人保健施設の求人は少ないのが現状です。当直やオンコール待機が少なく働きやすいだけに、長く勤める医師が多く、なかなか空きが出ないこともあります。

老人内科への医師転職を成功させるコツ

医師の転職

老人内科は「施設型」「在宅型」の2つに大別されますが、求人数が限られているのは施設型です。そのため、療養型病院や老健などで働きたい場合は、特に効率よく転職活動を行なう必要があります。

まず求められる臨床スキルとしては、「内科+サブスペシャリティ」が基本です。上でもご説明したように、糖尿病内科や循環器内科、消化器内科、神経内科などの内科系の専門医資格を持っていると転職に有利にはたらきます。

さらに、縫合・挿管などの処置や、IVH・PEG・CVなどの管理経験があると、なお優遇される可能性が高いです。

また、一般社団法人日本老年医学会が認定する「老年病専門医」の資格も重宝されます。老年病専門医は、平成29年12月の時点で1,476名とまだ少ないため、特に差別化をはかれる資格です。

一方、在宅型では診療科目を問わず募集がかけられています。仕事に慣れるまでは指導医とともに診察するため、熱意さえあればスキルは一から身につけることが可能です。

いずれの職場でも、老人内科では高齢者や認知症に対する理解が求められます。また、コミュニケーションスキルも重視される診療科です。

老人内科への転職を成功させるためには、医師転職支援サイトに登録し、プロのコンサルタントのサポートを受けることをおすすめします。特に求人数の少ない療養型病院や介護老人保健施設などは、ほとんどが非公開求人として扱われますので、医師転職支援サイトに登録していないと出会うチャンス自体が少なくなってしまいます。

また、職場の事前リサーチも重要です。たとえば訪問診療を行なうクリニックの場合、訪問先は個人宅が多いのか、施設が多いのかの違いもありますし、エリアによってクライアントの属性も変わってきます。

もちろん、オンコール待機の有無も職場によりさまざまですから、入職後のトラブルを防ぐためにも事前の確認が大切です。

医師転職支援サイトでは、担当コンサルタントが忙しい医師の代わりに気になる職場の内情をリサーチしてくれますので、ぜひ活用することをおすすめします。

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