医師が人間ドック・健診施設に転職する場合のメリット・デメリット

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生活習慣病の増加や、人々の健康意識の向上などを受け、予防医療のニーズが年々高まっています。

そんな中、人間ドックや健診業務を行なう医師の求人も増加中です。

特に春は健診シーズンのため、スポットアルバイトの求人が急増しますが、最近は人間ドックや健診を専門とする施設も増えていますので、うまく転職活動ができれば常勤医として勤めることもできます。

ここでは、人間ドック・健診の専門施設に医師が転職する場合のメリットとデメリットをご紹介していきます。

医師が人間ドック・健診施設に転職するメリット

残業が少ない

人間ドック・健診施設は、夕方までの受付となっているところが多いため、定時で帰りやすい点が大きなメリットです。

夜間の検査も受け付けている施設であれば、業務終了が20時以降になることもありますが、その場合は勤務の開始時間も遅いことがほとんどですので、いずれにしてもワークライフバランスのとれた働き方ができます。

もちろん、当直やオンコール対応もない施設がほとんどです。

急変対応がない

人間ドックや健診の専門施設は、基本的に健康な人を対象としていますので、患者さんの急変対応に迫られることがありません。

そのため、精神的にも体力的にも負担が少なく、出産後の女性医師の復職先としても適しています。

子育て中の女性医師にも働きやすい

人間ドック・健診の専門施設は、特に子育て中の女性医師から「働きやすい職場」として人気です。

上述したように、残業や当直などが基本的にありませんし、急変対応に追われることもないため、規則正しい生活を送ることができます。

また、特に最近は乳がん検診・子宮がん検診のニーズが高まっているため、女性医師の需要が高くなっています。中には、女性医師を確保するために託児所を併設したり、勤務スタイルを柔軟に調整できたりする職場もあるほどです。

医師が人間ドック・健診施設に転職するデメリット

常勤の求人が少ない

人間ドック・健診の専門施設は、常勤医の数が比較的少ないため、求人数が十分にあるとはまだいえない状況です。

スポット勤務や、定期非常勤の募集はわりと多いのですが、常勤医となると求人はそれほど多くありません。中には、常勤医はセンター長1名のみで、あとはすべて非常勤医という施設もあります。

そのため、健診センターに常勤医として勤めることを希望する場合は、上手に情報収集することが大切です。

残業手当がつかない分、給与が低い場合がある

人間ドック・健診施設では、残業や当直などがない代わりに、一般の病院やクリニックよりも給与が低いことがあります。

ただし実際は、担当する健診の内容などによっても給与はさまざまです。特に最近は、乳がん検診のニーズが高まっていることから、「乳腺専門医」や「検診マンモグラフィ読影認定医」などの資格のある方は、好条件で採用されることがあります。

また、通常の健診業務だけではなく、巡回健診や予防接種など、担当する業務が多い場合も給与が高くなることが一般的です。

上記のような違いにより、健診・人間ドックの施設の年収は800万円~1,500万円以上など、かなり差があります。

人によってはやりがいを感じにくい

人間ドック・健診の専門施設では、基本的に健康な人のスクリーニングを行なうのみですので、一般の病院のように高度な医療に接する機会はありません。

もちろん、予防医療は重要ですし、自分の専門分野として研鑽を積むこともできるのですが、医療の最前線で働きたい医師にとっては充足感を味わえない可能性があります。

専門的なスキルが求められる

スポット業務としても人気の高い健診・人間ドックですが、特に常勤医として働く場合は、それなりのスキルや資格が必要とされます。

問診や視触診、聴打診などはもちろんのこと、上部・下部内視鏡検査(特に経鼻内視鏡)や、子宮がん検査、マンモグラフィ検査の読影などの専門的なスキルがあったほうが採用されやすいですし、経験や資格が多いほど優遇される可能性が高いです。

ただし施設によっては、未経験でも資格取得のサポートを受けながら働けることもあります。

人間ドック・健診施設への転職を成功させるためには?

医師が人間ドック・健診施設に転職する場合のメリットとデメリットをいくつかご紹介しました。

特に大きなメリットとしては、ワークライフバランスを重視した働き方ができることが挙げられます。基本的に定時で帰ることができますし、当直やオンコール対応などがありませんので、子育て中の女性医師や、過酷な職場でバーンアウトしてしまった男性医師などに最適です。

ただしその分、手当が少ないことから、給与は一般病院より低くなる可能性があります。また、常勤医の求人もそれほど多いとはいえないため、転職成功のためにはある程度の経験やスキルがあったほうが有利なのは確かです。

特に最近の人間ドック・健診施設では、乳腺外科や婦人科、消化器内科出身の医師が優遇される傾向がみられます。また、「人間ドック健診専門医」や「認定産業医」などの有資格者もアドバンテージが高いです。

いずれにしても、常勤の求人数が少ない仕事ですので、効率よく転職活動をするためには医師転職支援サイトの活用をおすすめします。多くの医師転職サイトでは、表に出ない非公開求人も数多く取り扱っているため、自分で探すよりも選択肢が広がるはずです。

また、優遇されることの多いスキルや資格を持っている場合、それに見合った給与や労働条件などの交渉も担当コンサルタントが代行してくれます。

さらに、職場の雰囲気や、1日あたりの患者数、使用している検査機器のメーカー、巡回健診がある場合はその訪問先などについての詳しい情報も、ユーザーの代わりにリサーチしてくれますので、多忙な医師でも効率よく転職活動を進めることが可能です。

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