医師が転職する4つのメリットと3つのデメリット

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医師が転職するメリットは、基本的にほかの職業の場合と大きく変わりません。収入アップやキャリアアップ、また労働条件が良くなることでワーク・ライフ・バランスの改善も期待できます。

一方、転職するデメリットには医師ならではの問題もあります。特に医局に属している医師の場合、どうしても「辞めにくい」という壁が立ちはだかるようです。

また、医師は多忙で時間がない人が多いため、転職活動に十分な時間をかけられず、希望通りの転職ができなかったというケースもみられます。

ここでは、医師が転職する主なメリットとデメリットを具体的にご紹介していきたいと思います。

医師が転職するメリット

収入のアップ

ほかの職種と同じく、医師にとっても「収入のアップ」は重要な転職理由の一つです。

医師は高収入の職業であることは確かですが、実際は「労働と対価が見合っていない」と感じる医師も少なくありません。

特に医局に属している場合、若いうちは雑用が多いわりに、それほど多くの収入を得られませんし、教授クラスになっても大学病院からもらえる年収は1,000万円台が相場といわれています。

それに対し、市中病院の勤務医になれば「年収2,000万円以上」を稼ぐことも夢ではありません。実際、医局を辞めて市中病院に転職しただけで、年収が数百万円アップするケースもあるのです。

ただし、転職先でどれだけの給与をもらえるかは、もちろんそれぞれの医師の実力にもよります。

その意味では、「自分自身の市場価値がわかる」というのも、転職活動の一つのメリットかもしれません。

労働条件の改善

医師が転職で得られる大きなメリットの一つが、労働条件の改善です。

特に勤務時間が長い上、当直やオンコール体制のある職場では、仕事と私生活の両立に悩む医師がたくさんいます。

また、医局に所属する医師は遠くの関連病院に飛ばされることも多いため、家庭を持つとますます難しい状況に置かれるでしょう。

転職には、こうした悩みを一気に解決できる可能性があります。中には、「収入は減ったけれど、勤務時間の短い職場に転職したことでQOLが充実した」という医師も多いようです。

スキルアップ・キャリアアップ

医師としてのスキルやキャリアをアップできる可能性があるのも、転職する大きなメリットです。

たとえば今の職場では、自分の目指す分野でのスキルアップや資格取得などが難しい場合、その分野に強い病院に転職することで、診療や研究の幅を広げることができます。

やりがいが増す

医師は「人の命を扱う」という点で、ほかの職種とは一線を画しています。

それだけに、収入や労働条件だけではなく、医師としての責任感や使命感、やりがい、のようなものも仕事の大きなモチベーションとなるはずです。

今の職場ではそれを実感するのが難しい場合、転職によって解決できる可能性があります。

たとえばホスピスや緩和ケア病棟で死に直面する患者さんたちに向きあったり、医師不足で悩む過疎地に転職して地域医療に貢献したりするなど、それぞれの価値観や使命感に合った職場を選ぶことも大変意義のあることです。

医師が転職するデメリット

転職がうまくいくとは限らない

これは医師に限りませんが、転職が失敗に終わるケースも残念ながらあります。

特に多忙な医師は、転職活動に十分な時間を割けず、条件について詳しく話し合いを重ねないまま新しい職場に飛び込んでしまうこともあります。

その結果、「思った職場とは違った!」ということにもなりかねません。

また、知人の紹介で転職する医師も多いのですが、知人からいい話だけを聞いて転職したものの、実情はかなり違っていたというケースもあります。

しかも知人の紹介で入った以上、簡単に辞められないのが厄介なところです。

これらは、要は「ミスマッチ」で起こる転職失敗の例ですので、転職サイトを活用するなどして十分な情報を収集しながら転職活動を進めれば、防げる可能性は十分にあります。

新たな環境に慣れる必要がある

これも医師の転職に限りませんが、これまでとは違う職場に慣れるまでにはある程度の苦労はつきものです。

特に医局を辞めて転職した場合、周りに同年代の医師が少なくなったことで同僚とのコミュニケーションに苦労するなど、人間関係に慣れるまでの苦労が大きいかもしれません。

また、最新の医療情報や技術を学ぶ機会が減るなど、何かと医局との違いを感じる可能性があります。

そういった環境の変化も含めて、あらかじめしっかりリサーチした上で転職先を決めることが大切です。

人脈に亀裂が入る可能性がある

どこの会社でも、転職の意思を示せば上司から引き止められる可能性はありますが、特に医局の場合、それが顕著だといわれています。

もちろん教授の性格にもよりますが、中には簡単に承諾してもらえないどころか、罵声を浴びせられた経験のある医師も多いようです。

しかし、そこで逆ギレしてしまうと人間関係にヒビが入り、その後の医師人生を生きにくくなってしまう可能性があります。

医師の世界は比較的狭いため、学会などで顔を合わせる機会は今後もあるでしょうし、医局の関連病院もまだまだ多いからです。

ちなみに、転職活動をしていることが職場にバレた場合、医局に限らずどうしても上司の心証は悪くなってしまいます。

余計な波風を立てないためにも、転職活動はあくまでこっそりと行ないましょう。

まとめ

医師が転職する、主なメリットとデメリットをご紹介しました。

デメリットを見ると「転職して本当に大丈夫だろうか…」と心配になってしまう方もいるかもしれませんが、時代は少しずつ変わり、医師の世界でも「自分の生活や将来のために転職する」という選択が尊重されるようになってきました。

また、知人の紹介が主だった医師の転職にも風穴があき、現在は民間の転職支援サイトが充実して、条件に合う職場を自由に探せる土壌も整ってきています。

もちろん何事も一長一短ですから、転職にともなうリスクはゼロではありませんが、自分自身のワーク・ライフ・バランスを実現するために、また医師として本当にやりがいのある仕事をするためにも、転職は大きなチャンスです。

そのためにも、転職支援サイトを活用してじっくりと情報収集を行ない、慎重に転職先を検討することをおすすめします。

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