仕事か子育てか?女性医師が直面する転職

投稿日:2018年4月14日 更新日:

仕事か子育てか?女性医師が直面する転職

「一億総活躍時代」の実現が叫ばれている日本ですが、女性がキャリアを中断せずに働き続けるための環境整備は、諸外国に大きく遅れをとっています。

それは医師の世界でも同じで、女性医師が年々増加する一方、出産や子育てで職場を離れなければいけない人もかなり多いのが現状です。

今後さらなるキャリアサポートの整備が期待されますが、現段階で女性医師が結婚や出産を経ても働き続けるためには、「転職」を選択肢の一つに入れたほうがいい場合もあります。

結婚後の女性医師が直面する転職事情や、子育てと仕事を両立するためのコツなどについてご紹介していきます。

女性が休職・離職する理由第1位は「出産」

日本でも女性医師の割合は年々増加しており、平成24年の時点で全医師数の19.7%というデータが出ています。

とくに若年層における女性医師の増加は目覚ましく、医学部進学者の約3分の1を女性が占めるようになりました。

これでも世界から見るとまだまだ少ないほうなのですが、とくに小児科や産科、皮膚科などは、若手女性医師が多く活躍するようになっています。

しかし、そんな女性医師たちも結婚や出産などの人生のイベントを迎えた時、これまで積み重ねてきたキャリアをいったんあきらめなくてはいけないケースが少なくありません。

ほかの業種と同じく、女性医師の就業率も年数が経つごとに下がり、30代半ばでもっとも低くなった後、再び上がっていくという「M字カーブ」を描いています。

平成21年に日本医師会が行なった調査によると、女性医師が休職・離職した理由の第1位は「出産」、第2位は「子育て」です。

結婚しただけならそのままキャリアを継続できる人も多いのですが、やはり子どもを持つと、今の日本では同じ職場にとどまるのが難しいという現状が浮き彫りになっています。

仕事を中断した理由

厚生労働省「女性医師の年次推移」より

また、第4位に「夫の転勤」がランクインしている点にも注目です。医師は同業者婚の割合が高く、夫も医師という場合が多いのですが、とくに若いうちは転勤が多い仕事でもありますので、それにともなって妻である女性医師も離職を余儀なくされるケースが少なくありません。

一方、休職・離職した期間についての調査では、「6ヶ月~1年」と回答した人が全体の29%もいることから、妊娠や出産などを経てわりと早く職場復帰している女性医師が多いことがうかがえます。

しかし、全体的には1年以上キャリアを中断している人が全体の約4割を占めていますので、なかなか仕事を再開できない女性医師もまた多いといえそうです。

女性医師の転職先。常勤それとも非常勤?

出産や子育てでこれまで通りに働くのが難しくなった女性医師にとって、選択肢の一つとなるのが「転職」です。

子どもがいても勤めやすい職場、もしくは夫の転勤先でキャリアを再開できる職場などを求めて、多くの女性医師が転職しています。

転職先での働き方には「常勤」「非常勤」「スポットアルバイト」などがありますが、とくに子育て中の女性医師に人気が高いのが非常勤です。

常勤と比べると勤務時間に融通がきくため、たとえば午前の診療だけ受け持って、午後は子どもを家で迎える、という働き方もできます。

それも難しそうな場合は、単発のスポットアルバイトが便利です。空いた時間を利用して気軽に働けますし、完全に休職するよりも医師としての勘を鈍らせずに済みます。

しかし、多くの女性医師が本当に望んでいるのは常勤で働くことです。家庭と仕事を両立するためには、「当直やオンコール対応がない」「託児所を完備している」など、女性に理解のある職場を探すことが何よりも重要になります。

「小さい子どもがいるからムリだわ」とあきらめてしまう方も多いのですが、医師の転職支援サイトなどを活用してじっくりリサーチすれば、条件に合った職場が見つかる可能性はあります。

ただし、実際に勤めてみて負担が大きい場合は、非常勤に切り替えるのも一つの選択です。子育てで本当に大変なのは、長い目で見ればほんの一時期ですので、細くても長くキャリアを続けることを考えて、あまり無理のない働き方を選びましょう。

女性医師がキャリアを続けるコツ

女性医師が長く活躍し続けるためのコツを、いくつかご紹介します。

周囲の理解を求める

女性医師が家庭と仕事を両立するためには、家族や職場の理解を得ることが必須です。

夫も同業者の場合は比較的理解を得られやすいと思いますが、「いい妻」「いい母」の理想像にとらわれすぎることなく、自分や夫の両親にもできるだけ協力を求めてサポートしてもらいましょう。

もちろん、日ごろ感謝の気持ちをしっかり伝えることも大切です。

利用できるサービスは利用する

子どもが小さいうちは、ベビーシッターなどのサービスも上手に活用したいものです。

抵抗のある方もいるかもしれませんが、信頼できる会社さえ選べば相手は育児のプロですので、安心して働くことができます。

もちろん託児所を利用するのもいいのですが、とくに最初のころはいろいろ病気をもらって、仕事中に呼び出されることも多いため、病気の時でもうまく対応してもらえる預け先を選ぶことも大切です。

医師転職支援サイトのサポートを受ける

女性医師が無理なく働ける職場を見つけるためには、医師専門の転職支援サイトを活用しない手はありません。

実績のあるサイトに登録すれば、現在の状況にぴったりマッチした職場を紹介してもらえますし、自分ではなかなかしづらい条件交渉も代行してもらえます。

とくに女性医師のサポートに力を入れたサイトであれば、育児やキャリアの悩みにも丁寧に対応してもらえますし、中にはベビーシッターのサービスを提供しているところもあります。

これからは、在宅勤務(テレワーク)という働き方も

ネット環境の整備によってテレワークが増加している昨今、医師の世界でも今後は在宅勤務という働き方が広がっていくのではないかとみられています。

現段階で代表的なのは、画像検査の読影業務です。ネット環境とパソコンさえあればできるため、子育て中の放射線科医から人気があります。

また一部の病院では、自宅のパソコンで患者さんのカルテを参照できるシステムが導入されつつあり、これを利用すれば、帰宅してからも治療方針を決めるなどの仕事が可能です。

さらに、将来的にはネットを通して患者さんと直接つながれる遠隔診療も進んでいくとみられますので、そうなれば子育て中の女性医師も今より活躍しやすくなることが期待されます。

女性医師のキャリアサポートを行なう転職サイトも!

上でも触れたように、医師の転職支援サイトの中には女性医師のキャリアをサポートするサービスを行なうところもあります。

子育て中の女性医師に最適な転職をコーディネート

育児と仕事を両立したい女性医師のために、常勤・非常勤・スポットアルバイトなどさまざまな勤務形態の中から、最適なキャリアプランを提案してもらえます。

「常勤はムリだわ」とあきらめている方も多いかもしれませんが、女性医師のサポートに力を入れている転職サイトなら、「当直・オンコールなし」「託児所完備」はもちろん、「専門医の取得可能」などスキルアップもできる職場を探してくれるはずです。

また、転職サイトというと転職する時だけお世話になるイメージがありますが、実際はいつでも連絡をして、その時その時に合ったサポートを受けられます。たとえば子どもの成長に合わせて働き方を変えたい時も、気軽に相談に応じてもらえるのです。

復職支援を行なうサイトも多いため、キャリアを再開するにあたって不安な女性医師も、ぜひ相談してみてください。

ベビーシッターなどの子育て支援

子育て中の女性医師にとって、子どもの預け先はもっとも気になる問題です。

転職サイトの中には、安心して利用できるベビーシッターサービスを紹介するところが多くみられます。普段は託児所や保育園を利用していても、急な発熱などで休まざるを得なくなった時、連絡すればすぐにベビーシッターをあっせんしてくれるサービスは非常に心強いものです。

しかも、転職サイトによっては会員特別価格で利用できる場合もあります。

ほかにも、子育てに役立つ情報の発信や、ママドクター同士でつながれるコミュニティの提供、育児とキャリアについての悩み相談なども無料で行なうサイトが多いため、ぜひ最大限に利用しましょう。

女性医師の転職まとめ

女性医師の転職事情などについてご紹介しました。

女性医師がキャリアを中断せざるを得ない最大のきっかけは、やはり出産・子育てです。どんなに有能な女性医師でも、出産を機に第一線から遠のいてしまう人は少なくありません。

しかし、子どもがいる以上「何歳になったら完全にラクになる」ということは基本的にありませんので、医師としてのキャリアを続けたいのなら、どこかで思いきって仕事を再開するしかないのも事実です。

すべてを完璧にこなそうとせず、周りの協力を得ながら自分らしく働ける道を探しましょう。人の命のために一生懸命に働くお母さんの姿を見ることは、子どもにとっても結果的にいい影響を与えるはずです。

そのためにも、自分一人で転職活動をするよりは、医師転職のプロである転職支援サイトのサポートを受けることを強くおすすめします。

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