医師の転職で「転科」に成功する方法

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医師が転職するきっかけの一つに、「転科」があります。

「新たに興味をもった分野に挑戦したい」「勤務負荷を減らしたい」など、転科を希望する理由は人それぞれですが、いずれにしても医師人生における大きな決断であることは確かです。

ただし、これまで専門としてきた診療科を変更することにはさまざまなリスクがあるのも事実ですので、転職活動は慎重に行なうに越したことはありません。

ここでは、医師の転職で転科に成功する方法についてご紹介していきます。

医師が転科する理由とは?

医師が転科する理由は、大きく分けて以下の3つあります。

勤務負荷を減らすため

いろいろな理由から、仕事の負担を減らしたいと考えるパターンです。

この場合、とくに「外科→内科」への転科が多くみられます。たとえば脳神経外科や心臓血管外科など、緊急の手術が多い上にわずかなミスも許されない診療科の医師が、バーンアウトして手術のない診療科への転科を希望するケースは少なくありません。

同じく産婦人科も、近年は出産数が激減している上、訴訟リスクも大きいことなどから、分娩を扱わない「婦人科」に標榜変更、もしくはまったく別の診療科に移る医師もいます。

また女性医師の場合、出産を機に勤務負荷の小さい診療科に転科することもあります。健診や人間ドッグなど、定時で帰りやすい職場が人気です。

新たな分野に挑戦するため

医師として働く中で、これまでの専門とは違う分野にひかれて転科を決める人もいます。

この場合の転科先は千差万別ですが、体だけではなく心の健康にも興味をひかれた医師は精神科や心療内科へ、最新の医療に関心をもった医師は再生医療などの分野へ、高齢者の医療に貢献したいと考える医師は、老人内科や訪問診療科へ、といった選択が考えられます。

転科に成功すれば、これまで以上にやりがいをもって働ける点が大きなメリットです。

収入アップのため

医師の中には、より高い収入を求めて転科を考える人もいます。

この場合、報酬が高めの診療科を希望することになりますので、たとえば美容や透析などの分野が人気です。また、在宅医療も一般的に給与が高い傾向にあります。

転科を成功させる3つのコツ

転科にはメリットがある一方で、通常の転職にはないデメリットもあります。

とくに、これまでとはまるで畑の異なる診療科に移る場合、積み上げてきたキャリアをいったん失って、新たなジャンルで一からのスタートを切らなくてはいけません。

また、そもそも転科が難しい(転職先が見つからない)というケースもあります。

そこで、転科が成功しやすくなる3つの基本を押さえておきましょう。

転科しやすい科目を選ぶ

医療の世界には、「未経験でも飛び込みやすい科目」と「そうでない科目」があります。

一般的に、どのジャンルからも転科しやすいのは内科です。とくに一般内科は、ある程度の年齢になった医師でも転科しやすいと思われます。

また、最近は訪問診療も「未経験OK」としているところが多いですし、リハビリテーション科・人工透析科なども、違う畑から比較的転科しやすい分野です。

これまでの経験を生かせる科目を選ぶ

転科がとくに成功しやすいのは、これまでの専門をフルに生かせる場合です。

たとえば「心臓血管外科→循環器内科」「一般皮膚科→美容皮膚科」などが代表的ですが、内科系の科目もほかの分野の診察に何かと役立ちますし、訪問診療などは皮膚科・精神科・整形外科などの医師も歓迎されることがあります。

基本的に、どの診療科であっても臨床医としての経験は十分アピールできるのですが、とくに収入を落としたくない方は、なるべく自身の専門性を生かせる分野を選ぶのがおすすめです。

転職エージェントに相談する

転科による転職は、そうでない転職と比べるとハードルはやや高めです。

新たな専門医取得に向けて研修を始めなければいけないケースが多いですし、一時的に収入が大きく下がる可能性も考えられます。

また、そもそも「本当に転科がベストな選択なのか」という問題もありますので、転科を考えている方はまず医師専門の転職サイト(転職エージェント)に登録して、相談するのがおすすめです。できれば、実際に動く前に話を聞いてみるのがいいでしょう。

良い転職サイトには、有能なコンサルタントが在籍しており、一人ひとりの医師に合った適切なアドバイスをしてくれます。そして実際に転職するとなれば、多忙な医師に代わって情報収集もしてくれますし、これまでの実績のアピールや、年収・勤務条件などの交渉も代行してもらうことが可能です。

とくに、まったくの別ジャンルに転科する場合、その分野の情報を自分で入手するのはなかなか難しいですので、ぜひ転職エージェントのサポートを受けましょう。

また、今の職場に不満があって転科を考えている場合、実は転科しなくても職場を変えることで解決できる可能性もあります。冷静な第三者の目線からアドバイスをもらうためにも、転職コンサルタントに一度相談してみて損はないはずです。

まとめ

医師の転職の中でも、「転科」に成功する方法についてご紹介しました。

世の中には、転科によって成功をおさめた医師はいくらでもいます。たとえば、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授も、初めは整形外科医だったのが、手術が不得手で「ジャマナカ」と呼ばれていたのはよく知られた話です。しかしその後、研究医としてiPS細胞の分野に進んだことが、結果的に大きな実を結びました。

また、テレビでも活躍する準ミス日本の女性医師、友利新さんも、最初は内科で糖尿病を専門にしていましたが、現在は皮膚科に転科して成功を収めています。

転科は決して簡単なことではありませんが、大きな可能性が秘められているのは確かです。自分に本当に合った働き方をするためにも、転職エージェントのきめ細かなサポートを受けながら、慎重に活動を進めていきましょう。

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