小児科医の転職事情

投稿日:2018年8月13日 更新日:

小児科は、内科・整形外科に次いで医師数の多い診療科ですが、離職率や開業率が高く、勤務医は常に人手不足の状況にあります。

また、少子化で需要の減っているイメージがあるものの、実際はそうではなく、少ない子どもたちを手厚くケアするために、より高度な医療や専門性が求められている分野です。

転職事情としては、小児科医はとくに女性医師の割合が多いため、結婚や出産を機に転職を考えるケースが多いことが挙げられます。

この記事では、そんな小児科医の転職に関するさまざまな情報をお伝えしていきます。

小児科医の平均年収

医師の給料

まず、転職にあたって気になる年収ですが、小児科の常勤医では「1,200万円」が平均というデータが出ています。

もちろん年齢や経験によっても異なり、40代や50代になると1,400万円以上の年収を得る小児科医が多いようです。

また地域によっても違いがあり、基本的には地方に行けば行くほど平均年収は高くなります。とくに北海道や東北で高収入の求人が多く、年収2,000万円以上稼ぐ小児科医も少なくありません。

実際の求人をみても、都市部では年収2,000万円が上限になっているところが多いのに対し、地方では2,500万円を上限とする案件も見つかります。

転職にあたっての希望年収としては、「1,400万円以上」を挙げる小児科医が多いことから、このラインを超えられるかどうかが1つのポイントになるかもしれません。

ちなみに非常勤の場合は、半日で4~6万円、1日で8万円前後が一般的です。ただし土日は、日給10~12万円前後で募集しているところも多くみられます。

小児科医の働き方・勤務時間・当直や残業

小児科の常勤医の求人をみますと、当直はほぼ必須となっているところが多いのが現状です。

とくにNICUのある病院や救急受け入れのある病院では、最低でも月2回の当直のあるところが多く、さらにオンコール体制がある職場も少なくありません。

また、医師不足が深刻化している地方では、今でも全科当直が行なわれている病院もあります。それはそれで、医師としての経験を積むことができるのですが、とくに専門性の高い小児科医の場合は負担になる可能性も高いと思われますので、転職する際は事前の確認が必要です。

全体的には、休みが少なく当直の多いイメージのある小児科医ですが、最近は働き方改革の効果もあり、少しずつ事情は変わってきています。

とくに女性医師の離職を防ぐために、勤務時間外の呼び出しをなくしたり、当直なしの働き方ができたりする病院も増えており、育児をしながら常勤で働くことも決して不可能ではなくなっています。

そのためにはチームプレーが必要不可欠ですので、そういった職場環境も転職先を探す際の重要なポイントです。

小児科医のニーズ・求人数・転職動向

少子化の影響により、現在の小児科は「高度な医療を行なう総合病院」と、「外来中心のクリニック(かかりつけ医)」の二極化が進んでいます。

クリニックは開業医が1名で診療を行なっているところが多いため、現在は総合病院の求人が多い点が小児科の特徴です。

実際の求人情報をみても、クリニックや規模の小さい病院での小児科医の募集は少なく、公立病院・大学病院・民間の総合病院が大部分を占めています。

少子化といっても小児科医の需要が減少しているわけではなく、むしろ昼夜を問わない診療体制や、高度な専門性が求められる時代になっており、求人数は常に安定している状態です。

また、小児科には女性医師が比較的多いため、出産を機に離職する医師が多いことも人手不足の一因と考えられます。

このような状況から、医師確保のために待遇改善に力を入れる病院が増えていますので、慎重に探せば希望条件に合った転職先が見つかる可能性は十分にあるはずです。

小児科医の転職を成功させるためのコツ

転職コンサルタントの画像

小児科医が納得のいく転職をするためには、何はなくとも職場の事前リサーチが不可欠です。

とくに医師が不足している地方の病院では、給与が高いかわりに少ない人数で激務をこなしていることもあるため、実際の勤務環境についてはしっかり把握しておく必要があります。

また、女性医師の場合は「子育てに理解のある職場かどうか」も重要です。出産や育児のための休暇をとれるのはもちろんのこと、院内保育を利用できるかどうか、万が一子どもに何かあった時に気兼ねなく周囲のサポートを得られるかどうか、などを重視して転職先を選ぶことをおすすめします。

そうしたくわしい情報を入手するためには、医師の転職支援サイトの活用が非常に便利です。気になる職場があった場合、担当のコンサルタントがリアルな情報をリサーチしてくれます。

ただし、そのような希望条件に合った職場に採用されるためには、それなりの経験やスキルが求められるのも事実です。

とくに新生児対応が可能な医師は優遇されますし、小児科専門医の資格はもちろん歓迎、職場によっては必須となっているところもあります。

また、当直やオンコール対応がまったくできないとなると、需要に合わない可能性が高くなりますし、収入も低くなってしまうため、どのような条件で折り合いをつけるかも大切です。

この点も、医師の転職支援サイトを利用したほうが、自分ではしづらい条件面の交渉を代行してもらえて便利ですので、ぜひ活用することをおすすめします。

まとめ

小児科医の転職事情についてご紹介しました。

少子高齢化が叫ばれて久しい日本ですが、特殊性の高い小児科医は変わらず安定した需要があり、求人も数多く見つかります。

ただし、医師数が不足している現場では激務になりやすいのも事実ですので、医師の転職支援サイトを利用するなどして入念に下調べを行なうことが大切です。とくに育児中の女性医師は、子育てと両立しやすい職場を選ぶか、もしくは落ち着くまでは非常勤で働くことを考えてみてもいいかもしれません。

未来ある子どもたちの健康を守る小児科医は、責任が大きい分、やりがいも大きい仕事です。バーンアウトして完全に離職してしまうより、無理のない働き方ができる職場を見つけて、ぜひ長く活躍していただきたいと思います。

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