産婦人科医の転職事情

投稿日:2018年7月26日 更新日:

産婦人科の画像

産婦人科は、医師転職市場において圧倒的に売り手市場といわれる診療科です。

とくに産科は医師不足が深刻化しているため、全国的に需要が高く、他科目と比べても高収入で募集がかけられています。

その一方、常勤医の不足から当直が多いなど、勤務負荷が大きい職場が多いのが現状です。転職する際は収入面だけではなく、さまざまな勤務条件を考慮した上で慎重に決める必要があります。

この記事では、産婦人科医転職に関するさまざまな情報をご紹介していきます。

産婦人科医の平均年収

医師の給料

産婦人科医は需要が高いため、あらゆる診療科目の中でも平均年収は高めです。地域や施設にもよりますが、常勤医の場合、年収1,400万~3,000万円の間が平均となっています。

医師で年収2,000万円以上というと、かなり高給の部類に入りますが、産婦人科医の場合はとくに40代以上になると、それくらい稼ぐ人も少なくありません。

中でも産科は医師不足にあえぐ医療機関が多いため、とくにベテラン医師はかなりの好待遇で迎え入れられることが多いのです。

施設の種類でいうと、大学病院や国公立病院よりは、やはり民間病院のほうが高収入を得られる可能性が高くなります。中には、年収3,500万円以上で求人を出すところもあるほどです。

ただし、相場よりあまりに高い給与を提示するところには、それなりの理由があるかもしれませんので、安易に飛びつかず慎重に検討する必要があります。

産婦人科医は人手不足のため、非常勤の求人もたくさん出ていますが、検診・外来で1日80,000~100,000円、施設によってはそれ以上で募集をかけているところもあります。

当直のアルバイトの場合、1回で50,000~80,000円日当直(1泊)の場合は150,000円~200,000円ほどが相場です。2泊の日当直では、50万近い給与で募集するところもあります。

お産があった場合は、分娩手当として別途インセンティブがつくところがほとんどです。

産婦人科医の働き方・勤務時間・当直や残業

産婦人科は、基本的に当直がつきものの診療科です。

非常勤であれば日勤のみという働き方もできますが、常勤医の場合は当直やオンコール待機がほぼ必須となっているところが多いため、どのくらいの頻度なのかは事前にしっかり確認しておく必要があります。

求人では「応相談」となっていても、実際は当直を断れないケースも多いと思われますので、間に転職コンサルタントを挟むなどして慎重に交渉しましょう。

ただし、無痛分娩に力を入れている施設の場合は、計画的にお産することが多いため、産科でも勤務時間が比較的安定している可能性があります。

また、不妊治療専門クリニックも基本的に当直やオンコール待機がありませんので、ワークライフバランス重視の方には働きやすい職場です。

産婦人科医のニーズ・求人数・転職動向

勤務負荷が大きい上に訴訟リスクも高い産婦人科医は、人手不足が叫ばれて久しく、そのぶん転職では大幅な売り手市場となっています。

全国各地の総合病院やクリニックで募集されており、引く手あまたの状態といえるでしょう。

そのため収入も高く提示されていることが多いのですが、いくら収入がよくても多忙でバーンアウトしてしまっては大変ですので、勤務条件については入念なすり合わせが必要です。

一方、お産を扱わない婦人科のみの求人は、すぐに人員が補充されることから、産科に比べると求人数は少ない傾向にあります。また、分娩はなくても婦人科疾患の手術を行なう施設であれば、腹腔鏡手術などのスキルが必要です。

その他、最近は不妊治療を専門とするクリニックも増えており、「婦人科専門医」や「生殖医療専門医」などを中心に募集しています。

全体的に、産婦人科では女性医師が優遇される傾向にあり、実際最近の若手産婦人科医は7割が女性といわれますが、不妊治療専門クリニックは男女関係なく募集されることが多い職場の1つです。

産婦人科医の転職を成功させるためのコツ

産婦人科医は需要が高いため、しっかりと転職活動をすれば希望条件に合った転職ができる可能性は十分にあります。

とくにチェックしたいポイントは、常勤医の体制や当直の頻度などです。とくに自然分娩を中心に行なう施設の場合は、当直や日当直、オンコール待機などがどのくらいのペースであるのかをしっかり確認した上で入職する必要があります。

こうした条件面で後々もめないためにも、ぜひ利用したいのが医師の転職サイトです。転職サイトを経由すれば、担当コンサルタントが交渉を代行してくれますし、最終的に決まった条件は書面でかわすことになっていますので、入職後のトラブルを防げます。

また、求人サイトでは好条件の非公開求人も多く扱っているため、いい職場を見つけるためにも求人サイトへの登録は非常に有用です。

転職を有利に進めるために必要な資格としては、「産婦人科専門医」や「日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医」「婦人科腫瘍専門医」などがあります。とくに婦人科では、これまでの手術の経験やスキルが問われるため、自身のアピールポイントをうまく整理しておくことも大切です。

不妊治療では、「生殖医療専門医」や「生殖医療コーディネーター」などの資格が優遇されます。ただし、産婦人科は全体的に人手不足であるため、資格や経験にこだわらず「初期研修修了者以上」としているところも少なくありません。

いずれにしても、転職サイトに登録したほうが情報を収集しやすいですし、スムーズに交渉を進められます。

まとめ

産婦人科医の転職事情についてご紹介しました。

全国的に慢性的な人手不足が続いている科目であることから、転職先の選択肢は多く、高収入も期待できます。ただし、勤務時間が長く、緊急対応の避けられない科目でもありますので、できるかぎりムリなく働ける職場を探すことが重要です。

そのためにも、転職エージェントをはさんで転職活動したほうが職場の内情をくわしくリサーチしてもらえますし、自分ではしにくい勤務条件についての交渉も安心して任せることができます。

売り手市場である産婦人科医だからこそ、妥協することなく本当に納得できる転職先を探してみてください。

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