医師の転職は平均4回!回数が多いと何か不利益は?

投稿日:2017年10月25日 更新日:

医師は、実は転職が多い職業であり、特に最近の平均転職回数は4回というアンケート結果も出ています。

ひと昔前までは、医学部を出て入局した後、開業しなければそのまま最後まで医局に勤務する医師が多かったのですが、最近は医師が自由に転職できる土壌が少しずつ整ってきたこともあり、途中で市中病院に転職する医師が増えています。

また、2004年から新しい臨床研修制度が始まったことで、最初から医局に所属せず市中病院に直接勤務し、その後キャリアアップやライフスタイルの変化などに合わせて何度か職場を変える医師も多いようです。

結論から言うと、転職した理由によります。

転職回数が多くともポジティブな理由をつけることができれば、こちらから 転職エージェントを使ってさっさと転職してしまった方が、精神衛生上も良いです。

とはいえ、「あまりに転職回数が多い医師は評判が悪いのでは?」と気になる方も多いと思います。そこで、転職を繰り返す医師に対して周りがどう思うかについてリサーチしてみました。

ちなみに当サイトでは、医師転職エージェント最大手エムスリーキャリアの「常勤」「非常勤」を直接取材しております。

あまりに転職回数の多い医師は、評判が良くない!?

転職回数の多い医師は、周りからどう思われるのでしょうか。

その気になる問題について、25万人以上の医師が登録するといわれる医療従事者専用サイト「m3.com(エムスリー)」が、500人の医師を対象にアンケート調査を行ないました。その結果は以下の通りです。

良い印象は持てない 50%
特にイメージはない 47%
好印象 3%

m3.com「5割の医師、転職多いと『良い印象ない』」参照

結果を見ますと、実に半数の医師が転職回数の多い医師に対して良い印象を持っていないことがわかります。

ちなみにその理由としては、「人間関係が築けない印象がある」「チーム医療ができなさそう」など、協調性のなさを指摘するものが多くみられました。

ほかにも「やる気が感じられない」「そもそも1つのことを続けられないのでは」「前の病院で何かトラブルを起こしたのではないか」など、やはり人間性に何らかの問題がある可能性を疑う声が多いようです。

逆に、「好印象」と回答した人も少ないながらいます。

その理由としては、「アメリカでは普通」「何回も転職して自分に一番合った職場を探せばいい」「ステップアップの意識が高いのでは」といった意見がみられました。どちらかというと、日本の古い医局制度に反対で、アメリカのような実力主義に賛同する立場の人が多い印象です。

とはいえ、全体から見ると転職回数の多い医師に対して否定的な考えを持つ医師のほうが圧倒的に多い、という現実が見えてきます。

その理由として「チーム医療」「協調性」などを重視する意見が多いところを見ますと、やはり日本人ならではの国民性が多少なりとも影響している、といえるのかもしれません。

また、医師は人命に直接かかわる仕事である以上、ほかの職種のように年収や勤務時間などの待遇改善や、自己実現目的で簡単に転職するのはいかがなものか、という批判も根底にあるような印象を受けます。

「転職理由によってはOK」という意見も

上記のアンケートでは、転職回数の多い医師に対して否定的な意見の多い結果となりましたが、中には「転職理由による」と回答する人も一定数いました。

たとえば女性の医師が、結婚や出産などをきっかけに働きやすい職場に転職することには、特に意見のない医師が多いでしょう。

また、キャリアアップやスキルアップのための転職も、ある程度の回数なら問題ないと考える医師が多いようです。

ただし、結局は人それぞれの価値観の違い、という一言に尽きます。アンケート調査でも、47%の医師が「特にイメージはない」と回答しているように、「考え方は人それぞれ」「さまざまな事情があるから、転職回数だけでは判断できない」といった中立的な意見も多いことがうかがえます。

医師の転職回数は、職場によっても違う!?

医師の転職回数の平均は4回というアンケート結果が出ていますが、もちろんこれは全体の平均ですので、実際の回数は1人ひとり異なります。

たとえば、勤務する職場によっても転職回数の多さに違いがあるようです。

大学病院(医局)に勤める医師の転職回数は少ない

転職する医師が少ない職場といえば、大学病院や国立病院が代表的です。

「人手が足りないので引き止めが強い」「周りへの迷惑を考えると躊躇してしまう」など、そもそも辞めにくい環境があることが理由として考えられます。実際、一度も転職をしないまま大学病院で定年を迎える医師も少なくありません。

とはいえ、最近は医師の働き方も多様化していますので、一念発起して医局を離れる決断をする医師も増えています。

民間病院・クリニックに勤める医師の転職回数は多い

一方、民間病院やクリニックに勤める医師の転職回数は、大学病院よりは多めです。

大学病院とは組織の構造からして違い、基本的には人員が確保できれば問題ないため、そこまで強い引き止めに遭うことはあまりありません。実際、医師も個人的な理由から転職することが多く、人事は流動的であるといえます。

中には、最初から勤務期間が決められた「有期雇用契約」を結んでいるケースもあります。

そもそも、なぜ医師の転職回数は多いのか?その理由とは

厚生労働省が実施する「賃金構造基本統計調査」でも、医師の勤続年数は平均5年ほどと発表されていますので、ほかの職種と比較しても1つの職場に勤める期間が短いことがわかります。

その最大の理由として考えられるのは、医師が圧倒的な売り手市場であるということです。現在、医師は慢性的に人手不足のため、転職先に困ることはありません。つまり、次の職場がいくらでも見つかるからこそ転職しやすいのだといえます。

また、職場がどこであろうと仕事内容は基本的に変わらないのも、医師ならではの特徴です。

転職回数の多い医師は、転職先で採用されにくいのか?

転職を繰り返す医師に対して、同業者はあまりいい印象をもたない、というアンケート調査の結果を上でご紹介しましたが、それでは転職する際も採用されにくくなることはあるのでしょうか?

このことに関する正確なデータはありませんが、基本的には「異常なほど転職回数が多い場合は、やはりマイナスポイントになる可能性が高い」と思われます。たとえば10回も20回も転職を繰り返している医師は、人間性に何らかの問題が疑われるのもムリはないでしょう。

しかし、年齢にもよりますが4~5回程度の転職回数であれば、それほど問題視されません。あまり短期間のうちに転職を繰り返している場合は別ですが、そうでなければむしろ経験が豊富であることをアピールできる可能性もあります。

もちろん女性の場合、妊娠や出産などの事情による転職は別途考慮されるでしょう。

転職回数が多い医師は、ミスマッチによる転職失敗の可能性も!

医師も一労働者であり、一生活者である以上、転職の自由は当然あってしかるべきです。

ただし、あまりに転職回数が多い場合、もしかしたら人間性に問題があるというより「希望の職場に出会えていないからではないか」という可能性も考えられます。

特に医師はただでさえ多忙なため、十分な時間をかけて転職先を探すのはなかなか難しいのが現状です。

また、昔から医師の転職は「知人の紹介」によるものが多いため、知人からの情報を全面的に信頼して新しい職場に飛び込んだ結果、実情は思っていたのとかなり違っていた…というケースも少なくないと思われます。

これらは、いわばミスマッチによる転職の失敗ですから、工夫しだいで改善できる可能性が十分にあるわけです。

たとえば、最近増えている医師転職サイトなら、忙しい医師の代わりに担当のコンサルタントが条件に合った職場をピックアップして紹介してくれます。

しかも転職サイトは、普通の求人には出ない「非公開求人」も多く取り扱っているため、自分で探すより条件のいい職場に出会える可能性が高いのです。

さらに、収入や労働条件についての交渉もコンサルタントが代行してくれますし、求人票からは見えない実際の職場の雰囲気や人間関係などについても、入念なリサーチを行なってくれます。

このように、医師転職サイトを活用して転職活動をすれば、ミスマッチによる転職失敗のリスクが格段に減るはずです。

まとめ

転職回数の多い医師に対する、周囲のイメージについてご紹介しました。

特に最近は、若い医師を中心に転職に対する抵抗感が少なくなっていますし、医師の活躍の場も増えたため、わりと気軽に転職に踏み切る人が増えています。

医師が転職しやすい土壌が整ってきたこと自体は喜ばしいのですが、安易に転職をした結果、「やっぱり合わない」となって次々に転職を繰り返してしまうと、やはり周囲からの印象は悪くなってしまいます。

医師の業界はわりと狭いため、良くない評判が広まってしまうのはなるべく避けたいところです。

もちろん、何度も転職活動をしなければいけないのは自分自身にとっても面倒なことですし、思うようにキャリアを積み上げられない悩みも出てくるでしょう。

しかし、少なくともミスマッチによる転職失敗は、転職活動の仕方によってある程度防ぐことが可能です。

そのためにも、信頼できるコンサルタントのいる転職支援サイトを探し、サポートしてもらうことをおすすめします。

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