放射線科医の転職事情

投稿日:2018年7月26日 更新日:

放射線科の画像

「放射線診断」と「放射線治療」を2つの柱とする放射線科は、直接患者さんと接する機会は少ないものの、医療機関における縁の下の力持ち的な存在です。

残業や当直のない職場も多く、給与も比較的いいため、子育て中の医師でも働きやすい診療科といえます。

がん患者の増加や画像検査の普及にともなって、放射線科はニーズが高まっている診療科の一つですが、全体で見ると放射線科を標榜する施設はまだ多くありません。好条件の職場に採用されるには、自身の経験やスキルをうまくアピールする必要があります。

この記事では、放射線科医転職事情について迫っていきます。

放射線科医の平均年収

医師の給料

放射線科医の年収は、手術や処置のない診療科としては高く、1,300万~1,800万円の間が相場といわれています。実際に全国の求人を見る限り、常勤で1,200万円を下回るケースは非常に少ないです。

若手医師の収入も比較的よく、30代から1,000万円以上稼ぐ人が多くみられます。ただし、大学病院や国立病院の場合、民間病院に比べると年収がやや低くなる可能性があります。

地域別では、とくに北海道・東北・四国などが高収入で、中には2,000万円以上の年収を得る放射線科医もいるようです。

一方、非常勤の給与は1日80,000~90,000円半日で40,000円前後が相場となっています。時給にすると約10,000円です。

放射線科医の働き方・勤務時間・当直や残業

放射線科は、基本的に当直やオンコール待機などが少ないため、ワークライフバランスをとりやすい点が魅力です。勤務時間は、大体9:00~18:00の間となっています。

とくに、がんの放射線治療はスケジュールを立てて行なうものですから、緊急の対応が必要になるケースはほとんどありません。

ただし、救急患者の受け入れがある施設では、緊急のIVRや画像診断を行なうために当直が必要な場合もあります。

当直なし・定時で帰りたい場合は、健診・人間ドック専門の施設や、読影専門のクリニックなどを中心に探すのがおすすめです。

最近は遠隔読影を行なう会社も増えているため、そこのスタッフとして働くという方法もあります。

放射線科医のニーズ・求人数・転職動向

がん患者が増え続ける一方の昨今、画像診断や放射線治療の件数は増加の一途をたどっています。

それにともない、放射線科医のニーズも高まっていますが、現在のところ求人が多いのは読影・画像診断の業務です。とくに健診施設や急性期病院の求人が多くみられます。

一方、がんの放射線治療を行なう施設はまだ多くないため、求人数も少なめです。今後の将来性が期待できる分野ではありますが、現段階では狭き門といえます。

地域では、関東・関西・中部の都市部を中心に求人が多い状況です。放射線科医の給与は、北海道や東北などが高いのですが、求人数は限られています。

放射線科医の転職を成功させるためのコツ

放射線科医が好条件の職場に転職するためには、スキルをみがき、それをうまくアピールすることが基本です。

たとえば読影では、最近とくに患者数が増えている乳がんや、早期発見の難しいすい臓がんなどの高度な読影スキルがある医師が重宝されます。もちろん、扱える検査機器メーカーは多ければ多いほど有利です。

また、IVR可能な医師を歓迎する医療機関も多いため、治療スキルもあったほうが優遇される可能性が高いでしょう。

「放射線科専門医」の資格は、やはり転職において強い武器になります。中には、専門医資格が必須となっている求人も少なくありません。

その他、重視されるスキルとしてはコミュニケーションスキルも挙げられます。放射線科医は、診療放射線技師や看護師と常に連携をとりながら業務にあたりますし、がん治療においても、各診療科とのチームプレーが必要となります。そのため、人あたりのよさや協調性も重要なスキルといえるのです。

いずれにしても、放射線科は採用枠が少ないため求人も多いとはいえず、基本的には欠員が出るのを待つことになります。とくに条件のいい案件はすぐに人が埋まってしまいますので、すばやく情報を入手するためにも、医師転職サイトへの登録は必須です。

転職サイトに登録すると、表に出ない非公開求人も紹介してもらえますし、自身の経験やスキルを担当コンサルタントがうまくアピールしてくれるなど、非常に心強いサポートを受けられます。

また、1日あたりの読影件数や、診療放射線技師をはじめとするコメディカルの体制、検査機器のメーカーなどの詳細な情報についても代わりにリサーチしてくれますので、入職後のトラブルを防ぎやすい点もメリットです。

まとめ

放射線科医の転職事情についてご説明しました。

勤務負荷が比較的小さく、収入も悪くない放射線科ですが、標榜する施設が多くないことと、採用される人数が少ないことから、転職先の選択肢はあまり豊富とはいえません。

とくに放射線治療を行なう施設は、全国でも限られていますので、転職をねらうなら地域にこだわらず広く探したほうがよさそうです。

スピーディに情報収集をするためにも、医師転職サイトへの登録はほぼ必須といえます。必要なサポートを受けながら、効率よく転職活動を進めていきましょう。

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